空手とラダートレーニング

最近は高校や大学の空手道部、その他の道場や団体でも取り入れている所も増えている(ような気がする)ラダートレーニング。ちなみに私、このラダートレーニング関係のインストラクター資格も持っています(汗)。

ラダートレーニングの目的は、ただたんにステップワークを速くする事ではありません。「正確な重心移動とコントロール」の向上がこのトレーニングの目的です。ただ高速ステップをやるだけなら、それこそ空手の、特に組手のステップフットワークをひたすらやっていればいいのであって、ラダーを持ち出す必要はないわけです。

例えばラダー上をポンポンポンと連続でジャンプしてみよう。正確にマス目1つ1つの真ん中に着地&ジャンプを連続して全マス目をクリアーできるでしょうか。ほとんどの人が最初の3マスくらいはできたけどだんだん前後左右にずれてきてラダーをふんづけたり蹴飛ばしたりしてることでしょう。

これは「正確な重心移動とコントロール」ができていない結果です。ただジャンプするだけでも難しいのですから、高速ステップを正確にコントロールしながらできているはずがありません。じゃあなぜ「正確な重心移動とコントロール」が必要なのか。

では今一度、ラダーを連続ジャンプしてみよう。途中で誰かに合図をしてもらいます。その合図と同時にピタッ、と静止できるでしょうか?ふらついたりしてませんか?組手の最中に、あるいは形でも競技中に何が起こるかわかりません。突発的な反応ができずふらついたらアウトですね。空手に限らずどんな競技、日常生活においても同じことが言えます。

「正確な重心移動とコントロール」ができていれば突発的な刺激に対して反応し正確にとまることができます。そして動きのスピードがあがるほど、動きが複雑になるほど正確にバランスよく止まる事が難しくなってきます。しかしバランスを崩す事なく安定して静止できる事で次への動作もスムーズに行えます。力で無理矢理止まることができても前後左右への素早いターンはできないし、そのような動きのロスがスタミナの消耗も早めます。膝や腰、足首などに負担がかかり怪我の原因にもなりえます。

「正確な重心移動とコントロール」された動きを高速でできれば言う事なしですね。ステップだけではなくプライオメトリクストレーニングやダイナミックストレッチなどもラダーを使って「コントロール」しながら行うトレーニングもあります。

三ノ輪周辺や台東区、いやその他の市区町村でもラダーを販売しているスポーツ店なんて私は見た事ないですけど、ラダー選びにもポイントが有ります。よくみかけるのが平べったいプレート状のラダーですが、先述のラダートレーニングの説明にも有るとおり、バランスをくずすとラダーをふんずけたり蹴飛ばしたりしてコントロールができていない事がわかるのですが、平べったいプレート状のラダーは踏んでも気付かないし、つま先や膝がしっかりが上がっていなくてもラダーを蹴飛ばす事もありません。これではトレーニング効果は望めないしそもそも金出してラダーを買わなくても床にテープを貼るとかですむ話です。なので立体感のあるラダーを選ぶのがベストです。

▼プロチームでも使われている立体感のある日本SAQ協会公認ラダー

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